新潟市教育委員会は、5月1日現在の市内教員欠員状況は小学校3人、中学高校は0人と公表しました。
しかし実際には、ある中学では教員が1人事実上欠員状態になり、管理職を含めその教科全員で授業の穴埋めをしています。空き時間がほとんどつぶされ、欠けた教員の分のテスト作成、採点などで長時間残業を強いられています。
数字に出ない「欠員」が問題
代替教員を入れるには、1ヶ月以上の 病気休暇(私傷病休暇) が条件です。しかし連続1ヶ月なので、1日でも年休が入れば病気休暇にならず、欠員にカウントされません。
実際に江南区の中学校で、体調を崩した教員が、校長から「病休はまずい」と言われ、全部年休にされました。代替教員を入れられず、その学校は教科外の教員まで授業に出され疲弊しました。
組合にも「10日以上病気で出勤できず、復帰の見込みが立たない先生がいる。」という声も届いています。
一ヶ月以内の欠員状況の把握が必要
市教委の数字は5月1日現在です。小学校3人は時期的に前年度の3月から病気休暇が連続している教員です。4月2日以降に病気休暇になっても数に入りません。市教委には現場の実態を反映した10日以上休んだ教員数等の公表を求めていきたいと考えます。