新潟県の小学校・中学校の教職員組合

2015年6月22日月曜日

新潟盲学校の寄宿舎指導員、昇格差別で県人事委員会提訴!

「不当な処分を受けず、充実して仕事をバリバリこなしたいんだ!!」新潟盲学校寄宿舎指導員昇格差別人事

寄宿舎指導員は主任異動が叶わずに、この春、新潟盲学校に11年目の勤務を強いられました。動先はどこでも構わないと申し出ていたにもかかわらず異動できず、その結果、寄宿舎主任指導員への昇格も果たせませんでした。

このたびの処分は不服とし、人事委員会に不服申し立てをしました。

異動を希望しているのに何故異動させないのか

当該組合員は、平成27年度の人事異動において主任寄宿舎指導員の人事異動対象者でした。寄宿舎主任指導員の昇格に関する「異動を伴う」こと以外の全ての条件を満たしていました。異動希望先については、「どこへでも行く」と志していましたが、県教委は異動もさせず、居なり昇格もさせないという人権を侵害する処分を下したのです。

期待を裏切る校長の不法行為

寄宿舎指導員は、平成24年10月、新潟盲学校勤務8年が経とうとしている時に、当時のK校長に一般異動を申し出たところ「2年後に主任異動があり、今、異動すると3年は異動できない、1年、主任寄宿舎指導員になるのが遅くなる」と言われました。「それは仕方がないことだ。2年で異動し主任寄宿舎指導員になった例が、平成23年春にあるから、とにかく異動をさせてほしい」と申し出ました。しかし、K校長は「2年後主任異動があるから、そのときに希望を聞く。新潟市内なのか、三条方面なのか希望を聞くので、今回は異動希望を引っ込めろ」と言いました。寄宿舎指導員は、親身になって考えてくれているのだと思い、やむなく希望を取り下げ異動希望に○を付けず提出しました。

翌25年10月の異動調査票の提出の際にも「来年度主任異動になりますが、異動希望先を聞いてくださるのですよね」とK校長に念を押したところ「希望を聞く」と言われました。寄宿舎指導員は次年度、主任異動の確約をもらったので異動希望に○を付けず提出しました。

いよいよ約束の主任異動が果たせる昨年度の事です。K校長は、寄宿舎指導員が平成27年1月に主任寄宿舎指導員選考検査に合格したにもかかわらず、「主任寄宿舎指導員の異動に関しては、一切希望は聞かない、途中経過も知らせない」と言い放ちました。

寄宿舎指導員は「2年前と去年の約束はどうなったのか、希望は聞いてくれないのか」と聞くと「それは一般異動のことを言ったのだ」と話をすり替えました。寄宿舎指導員は結果的に異動もできず、主任寄宿舎指導員への昇格も叶いませんでした。また、後になってK校長は「希望を聞くと言ったのは主任異動が決まってから、3月13日以降に異動希望先を聞くということだ」という矛盾した説明もしています。

この一連の対応は、寄宿舎指導員の期待を裏切る不法行為です。

不平等で人権を侵害する人事異動

K校長は、平成23・24年度の主任異動対象指導員について、異動希望を「3月ではなく、もっと早い段階で聞き取りをした」と話しています。その結果、平成23年度の指導員は盲学校勤務2年、24年度の指導員は同3年で主任異動を果たしています。しかし、盲学校勤務10年の寄宿舎指導員に対しては、希望の聞き取りは一切行いませんでした。

以前、新潟盲学校に勤務していた主任寄宿舎指導員候補者は皆、条件を満たした年に異動をして主任に昇格しています。しかし、県教委は寄宿舎指導員には異動もさせず、居なり昇格もさせないという不平等かつ不当な扱いを行ったのです。

県人事委員会に不服申し立て

寄宿舎指導員は3月17日に県教委に対して、このたびの人事の説明を求めました。県教委は、これまで主任異動した職員とは異なる、明らかな差別行為があったにもかかわらず、「定期の異動の結果である」と回答しました。また4月23日には「処分 (人事異動)をしていないから説明ができない」と回答するに留まりました。

今後は人事委員会の場で、いかに差別的な人権を侵害する不法行為が行われ、不平等な人事異動があったかを指摘したいと考えます。

長年、寄宿舎指導員として働いてきた寄宿舎指導員の願いである居なり昇格を認め、不平等な人事を無くすよう県教委に強く求めます。 寄宿舎指導員の居なり昇格実現に対する支援をよろしくお願いいたします。
差別や人権侵害が教育の現場にあることに、人間として、教育職員として、私は黙っていられません。このままですませてはならないと思い、人事委員会に不服申立てをすることを決意しました。 教職員の権利が守られ、私たちが輝いて生き生きとしていなければ、 子ども達を守ることなんてできないと思います。 どうかご支援をよろしくお願いいたします。 入会申込書ダウンロード
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