市は「パワハラ防止指針」に沿った対応を
人事異動は密室で行われ、パワハラが生じやすい場所
新教労はS先生の不当人事について、3月25日、再度市教委に申入れを行いました。市教委は、「人事異動方針」を示して、「この方針通りに進められ、市としてもこの方の異動がこれでよいか校長を通じて確認を入れている。従って、この人事異動に問題はない」という回答でした。しかし、手続き上の問題がないように見えても、校長のヒアリングは密室です。その密室でパワハラが行われていても市教委はそれを把握することができません。先の校長からの経過説明と本人の説明の食い違いを明らかにする必要があります。
新潟市は県に先駆けて「パワーハラスメント防止指針」を策定しました。人事異動こそパワハラが起こりやすいことを市教委は再認識すべきです。
「異動作業上は問題がなくても、その過程でパワハラが起こっていたらその対応は別に考えなくてはならないだろう」と、市教委は答えました。
「そのような問題の可能性があるのなら、新潟市は人事権があるのだから、すぐに県から市へS先生を戻すべき」と再度要求しましたが、市教委の回答は変わりませんでした。
新潟市と県との人事異動は不審だらけ
交流名簿で一人ずつ協議しながら進めているという、市と県の人事異動は破たん
新潟市は人事権を持ちながら県の異動方針をこれまで踏襲してきました。BC異動者を新潟市外へ出す口実にするためです。新潟市は北南約70キロ。市教委はこれまで市内のC異動者に対し27~28キロくらいでも考慮してC異動させていると言ってきました。よって、組合は本人の希望なく市外異動させる場合、市内異動より基準を緩和して異動させるように申し入れしており、市も県とこの点を協議してきたと昨年秋の人事異動交渉の場で答えました。また、今年度の人事異動経過の中で、市教委は、「BC異動者で県の方で本人の条件にかなわなければまた市に戻され、2月末まで市内異動で調整を行っていた」と言っています。BCで県に出されても到底通勤できない距離であれば、また市に戻されているのです。
では、S先生の異動はどうだったのでしょうか。市教委は「小学校教諭はそのように市に戻されていたが、中学校では教科の関係で戻されない場合もあった」「S先生は市には戻されなかった」と答えました。小学校と中学がこんなに違うという事はおかしなことです。
S先生のように、居住から68キロという、一般的な市内C異動者の異動距離の2倍の異動を容認するとは考えられないことです。
この異動の市教委の責任を問うと、「S先生の異動は"C異動、35キロ以上"で方針通り問題はない」と不当にも結論付けました。
このような異動が行われる限り、これまで市が言ってきた「交流名簿を用いた県との丁寧な異動作業」は破たんしていることになります。
背後に学閥のピンポイント人事異動
派閥の人事異動はパワハラだらけ!
市教委は、S先生の異動は、「県から戻されなかった」と言いました。教職員の異動は条件がかなわなければ残留することは本人の権利です。(ましてやS先生は本来異動希望がなかったのですから!)S先生は初めから差し戻しもなど想定されない、学閥校長間(派閥間)のピンポイントの人事だったのです。ですから、学閥と一体化した県も市もこの異常な人事を推し進めたのです。県との丁寧なやり取りで市が人事を進めるなどということはなかったということです。
実は、S先生にパワハラ人事を強要したN校長は、2年前にも異動調書を書き変えさせて職員の市外異動を進めています。また、今年度は異動調書がまだ市教委に上がるか上がらないうちに同じ学閥校長と教員のやり取りを進め、職場の部下に分掌交代の圧力をかけています。
学閥の不当人事はないと明言する、市教委の異動作業の責任が問われる事態です。
パワーハラスメントの渦中、本人は気づかないのです・・
上司は部下を守る立場ですから、まさか校長が自分にパワハラをするなんて思わないわけです。で、言われたことには最初は従ってしまうわけです。でもだんだん、(なんか変だ・・)と思い始めて、こちらが少し不信感を態度に示すと、私の場合、向こうは逆に畳み掛けるように圧力をかけてきました。
だから、最終的には「何を言ってもだめだ」「従うしかない」という無力感にとらわれていきます。 よく、パワハラなんだから、本人が「いや」といえばいいと言いますが、「いや」という事が出来ない状況に陥ってしまいます。それがパワハラです。
そのままだと、鬱の一歩手前までいきます。私は第三者に「おかしい、パワハラだよ」って言われて、初めて「はっ」と気づきました。パワハラはいじめの構図そのものです。こんな状況に置かれては、とても子どもたちを守ることなんてできません。
校長からパワーハラスメントを受けたことがあるA先生(女性)の証言
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